中学校卒業後の進学先として、通信制高校を選ぶ生徒は年々増えています。
しかし、「全日制高校と何が違うの?」「卒業資格は同じなの?」「毎日学校へ行かなくても卒業できるの?」など、通信制高校の仕組みがよく分からない、というお父さんやお母さんもいると思います。
通信制高校と全日制高校は、どちらも高校卒業資格を取得できる学校ですが、通学スタイルや学習方法、入試制度、学費などにさまざまな違いがあります。
そのため、それぞれの特徴を理解したうえで、本人に合った学校を選ぶことが大切です。
この記事では、通信制高校と全日制高校の違いについて、通学スタイルや学習制度、入試制度、学費などを比較しながら分かりやすく解説します。
通信制高校への進学を検討している場合はもちろん、進路選択の参考としてぜひご覧ください。
通信制高校と全日制高校の違いを一覧で比較
通信制高校と全日制高校は、どちらも高校卒業資格を取得できる学校です。
しかし、通学スタイルや学習方法、入試制度などにはさまざまな違いがあります。
ここでは、通信制高校と全日制高校の違いを一覧で整理します。
通信制高校と全日制高校の比較表
【通信制高校と全日制高校の主な違い】
| 比較項目 | 通信制高校 | 全日制高校 |
|---|---|---|
| 登校頻度 | 週1〜5日程度など学校によって異なる。必要なスクーリングのみ登校する学校もある。 | 平日は毎日登校する。 |
| 学習方法 | レポート・スクーリング・試験で単位を修得する。 | 授業を受けながら学習を進める。 |
| 学習制度 | 単位制が基本。 | 学年制が基本。 |
| 卒業までの流れ | 必要な単位を修得して卒業する。 | 各学年を修了し、卒業を目指す。 |
| 入試制度 | 書類審査や面接を中心とする学校が多い。 | 学力試験や面接などで選考する。 |
| 学費 | 公立・私立で大きく異なる。就学支援金の対象となる場合がある。 | 公立・私立によって異なる。 |
| 制服 | 制服がない学校や私服登校の学校も多い。 | 制服を採用している学校が多い。 |
| 学校行事 | 学校によって実施内容が異なる。 | 体育祭や文化祭、修学旅行などを実施する学校が多い。 |
| 部活動 | 実施している学校もあるが、学校によって異なる。 | 多くの学校で部活動が行われている。 |
| 大学進学 | 大学・短大・専門学校への進学が可能。 | 大学・短大・専門学校への進学が可能。 |
このように、通信制高校と全日制高校では学校生活や学習方法に違いがあります。
ただし、通信制高校と全日制高校の優劣関係を示すものではありません。
次の項目からは、それぞれの違いについて詳しく解説します。
通学スタイル・登校頻度の違い
通信制高校と全日制高校では、学校へ通う頻度や学習の進め方が大きく異なります。
毎日登校することを基本とする学校もあれば、必要な日にだけ登校する学校もあります。
ここでは、それぞれの通学スタイルについて整理します。
全日制高校
全日制高校では、平日に毎日登校して授業を受けることが基本です。
一般的には朝から午後まで授業が行われ、ホームルームや部活動、学校行事なども学校生活の一部となっています。
クラスメイトや先生と毎日顔を合わせながら学校生活を送るので、集団生活の中で学ぶ機会が多いことが特徴です。
通信制高校
通信制高校では、毎日登校する必要はありません。
登校日数は学校によって異なり、週1〜5日程度登校する学校もあれば、年間で決められた日数だけ登校する学校もあります。
また、自宅で学習を進める時間が多く、自分のペースで学びやすいことも特徴です。
通信制高校では、学校で授業を受ける日のことを一般的に「スクーリング」と呼びます。
スクーリングでは教科の授業だけでなく、実験や実習、体育など、自宅では学習しにくい内容を中心に学びます。
スクーリングの日数や実施方法は学校によって異なるため、入学前に確認しておくことが大切です。
学習制度の違い
通信制高校と全日制高校では、卒業までの学習制度にも違いがあります。
全日制高校は「学年制」が基本ですが、通信制高校は「単位制」が基本です。
それぞれ卒業までの仕組みが異なるので、ここでは違いを整理します。
全日制高校は学年制が基本
全日制高校では、多くの学校で「学年制」を採用しています。
学年制では、1年生・2年生・3年生という学年ごとに必要な学習内容が決められていて、各学年を修了することで進級できます。
各教科で一定の成績を満たし、学校が定める基準を満たすことで次の学年へ進みます。
なお、進級基準を満たせなかった場合は、同じ学年をもう一度履修することがあります。
通信制高校は単位制が基本
通信制高校では、多くの学校で「単位制」を採用しています。
単位制では、学年よりも「卒業に必要な単位を修得すること」が重視されます。
決められた単位を積み重ねていき、卒業に必要な単位数を満たすことで高校を卒業できます。
そのため、一人ひとりの学習ペースに合わせて学びやすいことが特徴です。
レポート・スクーリング・試験で単位を修得する
通信制高校では、授業に毎日出席する代わりに、「レポート」「スクーリング」「試験」の3つを通して単位を修得します。
【通信制高校で単位を修得する主な流れ】
| 学習内容 | 概要 |
|---|---|
| レポート | 教科ごとの課題に取り組み、提出期限までに提出します。 |
| スクーリング | 学校へ登校し、授業や実習などを受けます。 |
| 試験 | 学習内容を確認するための試験を受け、一定の基準を満たすことで単位を修得します。 |
これらを計画的に進めながら必要な単位を修得し、卒業を目指します。
なお、必要な単位数や学習方法は学校によって異なるので、入学前に確認しておくことが大切です。
入試制度の違い
通信制高校と全日制高校では、入試制度にも違いがあります。
全日制高校では学力試験を実施する学校が多い一方、通信制高校では書類審査や面接を中心とする学校が多く見られます。
ただし、学校によって選考方法は異なるので、事前に確認しておくことが大切です。
全日制高校
全日制高校では、一般選抜や推薦選抜、特色選抜など、さまざまな受験方法が実施されています。
一般選抜では学力試験を中心に選考することが多く、推薦選抜や特色選抜では内申点や面接、作文などもあわせて評価する学校があります。
また、公立高校と私立高校では入試制度が異なり、公立高校の場合は都道府県によって選考方法に違いがあります。
志望校の受験方法については、各地域や各学校の募集要項で確認することが重要です。
通信制高校
通信制高校では、書類審査や面接を中心に選考を行う学校が多くあります。
また、志望理由書や作文の提出を求める学校もあります。
一方で、学校によっては国語・数学・英語などの学力試験を実施する場合もあります。
公立通信制高校と私立通信制高校とでは入試制度が異なり、学校ごとにさまざまな選抜方法が採用されています。
そのため、通信制高校はすべて同じ入試制度になっているわけではありませんので注意が必要です。
受験を希望する学校が決まったら、募集要項や学校説明会などで選考方法を確認しておくことが大切です。
学費の違い
通信制高校と全日制高校では、学費にも違いがあります。
また、学費は通信制高校と全日制高校の違いだけでなく、公立高校と私立高校との違いも大きいので、一概に比較することは難しいかもしれません。
一般的には、通信制高校は全日制高校よりも学費が抑えられる傾向がありますが、学校の種類や利用できる支援制度も含めて確認することが大切です。
学費の違いについて、一般的な傾向をまとめると、以下のようになります。
【通信制高校と全日制高校の学費の目安】
| 学校の種類 | 学費の傾向 |
|---|---|
| 公立通信制高校 | 4つの中で最も学費を抑えやすい傾向があります。 |
| 公立全日制高校 | 私立高校より費用を抑えやすく、一定の負担で通学できます。 |
| 私立通信制高校 | 私立の全日制よりは費用を抑えやすいですが、サポート体制やコースによって学費が変わります。 |
| 私立全日制高校 | 教育内容や設備によって異なりますが、一般的には最も学費が高くなる傾向があります。 |
なお、一定の条件を満たす世帯では、高等学校等就学支援金制度を利用できる場合があります。
また、授業料以外にも教材費や施設設備費、制服代などが必要になるので、学校を比較する際は総額で確認することが大切です。
ここでは、主に公立と私立の通信制高校について整理します。
公立通信制高校
公立通信制高校は、授業料などが安く設定されています。
また、教科書代や教材費などの実費は必要になりますが、全体として学費をもっとも抑えやすいことが大きな特徴です。
できるだけ費用を抑えて高校卒業を目指したい場合は、公立の通信制高校が有力な選択肢の一つになります。
私立通信制高校
私立通信制高校は、公立通信制高校より学費が高くなることが一般的です。
学校によって教育内容やサポート体制が異なるので、学費にも大きな差があります。
例えば、個別指導や進学サポート、専門コースなどを設けている学校では、その分の費用が必要になる場合があります。
ただし、全日制高校と比較すると、全般的に費用をかなり抑えることができるのが大きな特徴です。
学費だけで判断するのではなく、教育内容やサポート体制もあわせて比較することが大切です。
就学支援金について
通信制高校、全日制高校ともに、一定の条件を満たす世帯では「高等学校等就学支援金制度」を利用できる場合があります。
この制度を利用すると、授業料の一部または全部が支給され、家庭の負担を軽減できます。
ただし、支給額や対象となる条件は世帯収入などによって異なります。
また、授業料以外の教材費や制服代、施設設備費などは自己負担となる場合があります。
詳しい内容は、入学を希望する学校や各自治体の案内を確認することのがよいと思います。
卒業資格と卒業後の進路の違い

通信制高校と全日制高校では、学校生活や学習方法に違いがあります。
しかし、高校を卒業した後に取得できる資格や、進学・就職できるかどうかについては、大きな違いはありません。
ここでは、卒業資格と卒業後の進路について整理します。
卒業資格はどちらも同じ
通信制高校を卒業すると、「高等学校卒業」の資格を取得できます。
そのため、卒業資格は全日制高校を卒業した場合とまったく同じです。
「通信制高校卒業」という特別の学歴になるわけではありませんので、心配する必要もありません。
高校卒業資格を取得することで、大学や短期大学、専門学校への進学や就職など、さまざまな進路を選択できます。
大学・短期大学・専門学校へ進学できる
通信制高校を卒業した後は、大学や短期大学、専門学校へ進学することができます。
実際に、多くの通信制高校では大学進学を目指す生徒への進学指導を行っています。
また、進学コースを設けている学校や、学習塾と連携して受験対策を行っている学校もあります。
そのため、通信制高校に通いながら、難関大学を目指す生徒は年々増えています。
大学受験に必要な教科・科目を集中的に勉強できるので、大学受験に力を入れている通信制高校は一部の生徒から人気があります。
進学実績やサポート体制は学校によって異なるので、進学を希望する場合は事前に確認しておくと安心です。
就職することも可能
通信制高校を卒業した後は、希望する企業などに就職することもできます。
求人紹介や就職指導を積極的に行っている通信制高校もあり、卒業後に一般企業へ就職する生徒も多くいます。
また、資格取得や職業教育に力を入れている学校では、就職を見据えた学習を進められる場合もあります。
卒業後の進路は、大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、一人ひとりの希望に応じて選択できます。
通信制高校が選ばれる主なケース
通信制高校は、さまざまな理由から選ばれていて、非常の多くの中学生が進学先として選んでいます。
通信制高校に通う生徒の数は、2025年に公表されたデータによると、30万人を超えています。
【通信制高校に通う生徒について】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通信制高校に通う生徒数 | 30万人越え |
| 学校の違い | 公立が約2割、私立が約8割 |
| 男女比 | 男子約46%、女子約54% |
今後は、さらに通信制高校に通う生徒が増えることが予想されています。
通信制高校が選ばれるケースを一覧で整理
通信制高校が選ばれる主なケースをまとめると、以下のようになります。
【通信制高校が選ばれる主なケース】
| ケース | 概要 |
|---|---|
| 自分のペースで学習したい | 毎日登校するよりも、自分のペースで計画的に学習を進めたい人に向いています。 |
| 芸能活動やスポーツと両立したい | 競技活動や芸能活動など、学校以外の活動と学業を両立しやすいことから選ばれる場合があります。 |
| 体調に不安がある | 体調に合わせて学習を進めたい場合や、毎日の登校が難しい場合の選択肢の一つになります。 |
| 人間関係を見直したい | 新しい環境で高校生活をスタートしたいと考える生徒にも選ばれています。 |
| 不登校を経験している | 現在不登校の生徒や、不登校を経験した生徒が、高校卒業を目指す進学先として選択することがあります。 |
| 転校・編入学を希望している | 全日制高校などから転校(転入学)や編入学を希望する生徒の受け入れを行っている学校もあります。 |
通信制高校は、特定の生徒だけが通う学校ではありません。
全日制高校と同じ位置づけとして選ばれるケースが非常に増えてきています。
ただし、それぞれの学校によって教育方針や学習スタイルは異なるので、自分の希望や生活スタイルに合った学校を選ぶことが大切です。
通信制高校の選び方に関しては、以下の記事で整理と解説をしていますので、参考にしてください。
通信制高校は特別な進学先ではなくなってきている
ここまで、通信制高校と全日制高校の違いについて解説してきました。
最後に、高校教師として私が感じていることをお伝えします。
通信制高校へ進学する生徒は年々増えている
近年、通信制高校へ進学する生徒は年々増えています。
現在では、中学校卒業後に通信制高校へ進学する生徒は、およそ10人に1人といわれています。
また、この割合は今後さらに増えていくことが予想されています。
その一方で、全日制高校へ進学する生徒の割合は少しずつ減少しています。
高校進学の選択肢そのものが、大きく変化している時代だといえるでしょう。
通信制高校のイメージは大きく変わった
以前は、「通信制高校へ進学するのは特別な事情がある生徒」というイメージが強かったと思います。
例えば、高校を途中で退学した生徒が仕方なく進む学校、という位置づけになっている場合もあります。
また、不登校を経験した生徒が進学先として選ぶこともありますが、それだけではありません。
現在では、自分のペースで学習したい生徒や、芸能活動・スポーツ活動と両立したい生徒、大学進学を目指す生徒など、さまざまな理由で通信制高校が選ばれています。
そして、専門コースや進学コースなどを設ける学校も増え、通信制高校そのものが大きく進化しています。
これからは全日制高校と同じ土俵で考える時代
もう一つ大きく変わったことは、通信制高校の数が増えたことです。
特に、私立の通信制高校は年々増加していて、多くの学校が新たに通信制課程を設置しています。
その結果、中学生が高校を選ぶ際には、全日制高校だけでなく通信制高校も、ごく普通の進学先として比較・検討できるようになりました。
私が高校教師をしていた時と違って、「高校といえば全日制高校」という時代ではなくなってきたということを実感しています。
これからは、公立か私立かだけで高校を選ぶのではなく、子どもの性格や学習スタイル、将来の目標などに合った学校を選ぶことが、これまで以上に大切になってくると思います。
通信制高校と全日制高校についてよくある質問(FAQ)
ここまで、通信制高校と全日制高校の違いについて、通学スタイルや学習制度、入試制度、学費などを比較しながら解説しました。
しかし、実際に進路を考え始めると、「高校卒業資格は同じなの?」「大学へ進学できるの?」「毎日登校しなくても卒業できるの?」など、さまざまな疑問が出てくることもあると思います。
ここでは、通信制高校と全日制高校について、中学生やお父さんやお母さんが疑問に思いやすい内容をFAQとしてまとめました。
本文の補足として、進路選びの参考にしてください。
Q. 通信制高校を卒業すると、高校卒業資格は取得できますか?
A.はい。学校教育法に基づく通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ「高等学校卒業」の資格を取得できます。
通信制高校卒業という別の学歴になるわけではありません。
卒業後は、大学や短期大学、専門学校への進学や就職など、全日制高校の卒業生とまったく同じように進路を選択できます。
ただし、高校を卒業するためには、学校が定める卒業要件を満たす必要があります。
通信制高校では、必要な単位を修得し、レポートの提出やスクーリング、試験などを修了することで卒業資格を取得できます。
卒業資格に違いはありませんが、学習方法や学校生活には全日制高校との違いがあるため、自分に合った学習環境を選ぶことが大切です。
Q. 通信制高校でも大学へ進学できますか?
A.はい。通信制高校を卒業すると全日制高校と同じ高校卒業資格を取得できるため、大学や短期大学、専門学校へ進学することが可能です。
実際に、通信制高校から国公立大学や私立大学へ進学する生徒も多くいます。
また、大学受験に向けた進学コースを設けている学校や、受験対策を行っている学校もあります。
ただし、進学実績や学習サポートの内容は学校によって異なります。
大学進学を希望している場合は、進学指導の体制や大学への進学実績も確認しながら学校を選ぶことが大切です。
通信制高校だから大学へ進学しにくいということではなく、自分の努力や学校のサポートを活用しながら受験準備を進めることが重要です。
Q. 通信制高校は毎日学校へ通わなくても卒業できますか?
A.はい。通信制高校では、毎日学校へ登校しなくても卒業できる学校が多くあります。
ただし、まったく登校しなくてよいわけではありません。
通信制高校では、学校が定めるスクーリング(登校して授業を受ける日)への参加や、レポートの提出、試験などを修了することで単位を修得します。
また、登校頻度は学校によって異なります。
週に数日登校する学校もあれば、年間で決められた日数だけ登校する学校もあります。
そのため、通学スタイルは学校ごとにさまざまなので、事前にスクーリングの日数や学習方法を確認しておくことをおすすめします。
Q. 通信制高校の入試は難しいですか?
A.通信制高校の入試は、学校によって選考方法が異なるため、一概に難しい・簡単とはいえません。
多くの通信制高校では、書類審査や面接を中心に選考を行っています。
また、志望理由書や作文の提出を求める学校もあります。
一方で、学校によっては国語・数学・英語などの学力試験を実施する場合もあります。
公立通信制高校と私立通信制高校でも入試制度は異なり、募集人数や選考方法にも違いがあります。
受験を希望する学校が決まったら、「通信制高校だから同じ入試」と考えず、募集要項や学校説明会などで最新の選考方法を確認することが大切です。
Q. 通信制高校は不登校の生徒しか通えませんか?
A.いいえ。通信制高校は、不登校を経験した生徒だけが通う学校ではありません。
実際には、自分のペースで学習したい生徒や、芸能活動・スポーツ活動と学業を両立したい生徒、体調や生活スタイルに合わせて学びたい生徒など、さまざまな理由で通信制高校を選ぶ人がいます。
不登校を経験した生徒が、高校卒業を目指す進学先の一つとして選ばれている場合もあります。
そのため、「通信制高校=不登校の学校」と考えるのではなく、一人ひとりの学習スタイルや生活に合わせて選べる高校の一つと考えるとよいでしょう。
進路を選ぶ際は、学校のイメージだけで判断せず、教育方針や学習内容、サポート体制などを確認し、自分に合った学校を選ぶことが大切です。
Q. 通信制高校と全日制高校は学費がどのくらい違いますか?
A.一般的には、通信制高校は全日制高校よりも学費を比較的抑えやすい傾向があります。
このことは、公立高校も私立高校も共通しています。
公立高校の場合は、通信制高校は全日制高校と比べて、保護者の負担は年間数万円から20万円ほど抑えられます。
私立高校の場合は、通信制高校は全日制高校と比べて、保護者の負担は年間数万円から30万円ほど抑えられます。
ただし、学費や教育費は学校によって大きく異なり、また部活動の違いなどによっても大きく変わるので、一概に通信制高校と全日制高校の学費を比較することはできません。
高校を選ぶ際は、授業料だけでなく、教材費や施設設備費、制服代なども含めた総額を確認することが大切です。
高校での学費に関しては学校ごとに大きく異なるため、募集要項や学校案内で丁寧に確認するのがよいでしょう。
Q. 通信制高校と全日制高校はどちらを選べばよいですか?
A.どちらが良いかは、子どもの性格や学習スタイル、将来の目標などの適正によって異なります。
全日制高校は、毎日登校して授業を受けながら学校生活を送りたい生徒に向いています。
一方、通信制高校は、自分のペースで学習を進めたい生徒や、学校以外の活動と両立したい生徒などに選ばれることがあります。
どちらの高校を卒業しても、高校卒業資格を取得でき、大学進学や就職など、まったく同じ進路を選ぶことができます。
そのため、通信制高校と全日制高校に優劣をつけるのではなく、子どもが安心して学び、力を発揮できる環境かどうかを基準に選ぶことが大切です。
進路を決める際は、学校説明会や見学会などを活用し、教育方針や学習内容、学校の雰囲気を親子で確認しながら検討するとよいでしょう。
このFAQでは、通信制高校と全日制高校についてよくある疑問を中心にまとめました。
ただし、学校ごとに学習方法や入試制度、学費、サポート内容などは異なるため、すべての疑問を解決できるわけではありません。
ここで紹介した内容を参考にしながら、進学を検討する際は、各学校の募集要項や公式サイト、学校説明会などで最新の情報を確認するようにしましょう。
まとめ|通信制高校と全日制高校は「子どもに合う環境」で選ぶことが大切
通信制高校と全日制高校は、どちらも高校卒業資格を取得できる学校です。
しかし、通学スタイルや学習制度、入試制度、学費などには違いがあり、それぞれに特徴があります。
近年は、通信制高校へ進学する中学生が非常に増えました。
そして、全日制高校の生徒とまったく同じように、大学へ進学するケースが増えました。
通信制高校に通う生徒の中には、一流の難関大学を目指す生徒もいます。
通信制高校は、少し特別な子どもが通う学校、というのは昔の話であり、今は高校を選ぶ際の一般的な選択肢になってきています。
しかし、通信制高校はまだまだ学校数が少ないので、地域によっては複数の高校を選ぶことができないのが現状かもしれません。
全日制高校は、休日以外は毎日のように学校に行って、友達を作り、友達と遊び、一緒に勉強する場所です。
この一連の行動は、当たり前のことではなく、少しずつですが、特別なことになりつつあるのかもしれません。
それほど、今の高校生に与えられた環境はストレスが多く、生活しにくい状況になっていると思います。
高校を選ぶ際は、教育方針や学習内容だけでなく、その学校に通う生徒たちの雰囲気などを確認しながら、学校を選ぶのがよいと思います。
なお、通信制高校に関しては、以下の記事でも詳しく解説をしていますので、あわせてご覧ください。
サイト運営者:元赤点教師
元高校教師(教員歴15年)。進路指導部や各学年の担任として多くの生徒や保護者の相談に関わってきました。子どもの頃は勉強が苦手で赤点ばかりの生徒でしたが、その経験から「勉強が苦手な子の気持ち」がよく分かります。現在は、勉強や学校生活に悩む子どもを持つ保護者の方へ向けて、教育情報を分かりやすく発信しています。また、発達特性(ADHD)や勉強が苦手な子の学習方法について、現場経験をもとに解説しています。私についてはプロフィールで簡単な生い立ちを書いています。
