中学生の進路の選び方・高校受験について|進学先や受験方法をわかりやすく解説

子供たちが高校受験を終えて学校で授業を受けているイラスト

中学校を卒業した後の進路として、多くの生徒は高校や高等専門学校(高専)へ進学します。

しかし、一口に「高校進学」といっても、その選択肢は一つではありません。

全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校、高専など、さまざまな進学先があります。

また、公立高校と私立高校の違いや、一般入試・推薦入試・特色選抜などの受験方法についても知っておく必要があります。

進路の選択で大切なのは、どの学校が良いかではなく、子どもに合った進学先はどこかを考えることです。

そのためには、まず中学校卒業後にどのような進路の選択肢があるのかを知ることが欠かせません。

この記事では、中学生の主な進学先や高校受験の仕組みについて、大まかな全体像を分かりやすく解説します。

まずは中学校卒業後の進学先を大まかに理解

中学校を卒業した後、多くの生徒は進学を選択します。

しかし、一口に進学といっても、その選択肢は一つではありません。

全日制高校だけでなく、定時制高校や通信制高校、高等専門学校(高専)など、さまざまな進学先があります。

また、公立高校と私立高校では受験方法が異なり、推薦入試や特色選抜など、まったく異なる入試制度もあります。

そのため、まだ初期の段階では、進路について「何が違うのかよく分からない」と感じることもあると思います。

多くの場合、中学校の進路説明やガイダンスなどで詳しい説明を受けることになるので、最初から細かい制度まで理解する必要はありません。

まずは、「中学校卒業後にはどのような進学先があるのか」そして「どんな受験方法を採用しているのか」ということを知ることが大切です。

この記事では、それぞれの進学先について、大まかな違いが分かるように整理しています。

まずは進学先の全体的なパターンを確認し、子どもに合った進路を考えるための参考にしてください。

中学卒業後の進学先の選択肢は主に4つ

中学卒業後の進学先は、主に4つのパターンに分類されます。そして、それぞれに様々な受験方法が採用されています。

【中学卒業後の進学先について】

高校 概要
進学先の選択肢 全日制高校・定時制高校・通信制高校・高等専門学校
全日制高校 公立高校と私立高校の2つがある
定時制高校 公立高校と私立高校の2つがある
通信制高校 公立高校と私立高校の2つがある
高等専門学校 国立学校と公立学校と私立学校の3つがある

次の項目からは、それぞれの進学先について簡単に整理していきます。

中学生の主な進学先

中学生の進学、すなわち高校受験と呼ばれるものには、4つの選択肢があります。

全日制高校・定時制高校・通信制高校・高等専門学校の4つです。

進学以外の中学生の進路として、就職などがあります。

ここでは就職も含めた5つのパターンについて、簡単に解説します。

全日制高校

最も多くの中学生が選ぶ進学先が、全日制高校です。

平日の昼間に学校へ登校して授業を受けるスタイルなのが特徴です。

授業だけでなく、部活動や学校行事なども充実しています。

また、大学進学や専門学校への進学など、卒業後の進路も幅広いことが特徴です。

公立高校と私立高校があり、それぞれに学年制(3年)と単位制の学校があります。

また、公立と私立とでは、受験方法や学費などが異なります。

定時制高校

定時制高校は、主に夕方から夜間に授業を行うことが大きな特徴です。

以前は働きながら学ぶ生徒が多い学校でしたが、現在ではさまざまな事情を持つ生徒が通っています。

少人数で学べる学校も多く、一人ひとりに合わせた支援を受けやすいことが特徴です。

なお私立の定時制高校もありますが非常に少なく、約9割が公立高校です。

また、それぞれの高校に学年制(4年)と単位制の学校があります。

通信制高校

通信制高校は、自宅学習を中心に高校卒業資格の取得を目指す学校です。

毎日登校する必要がなく、自分のペースで学習を進められることが特徴です。

近年は学習サポートが充実した学校も増えており、不登校経験のある生徒や、自分の時間を大切にしたい生徒からも注目されています。

また、芸能活動やスポーツ活動と両立しやすいというメリットもあります。

私立と公立の割合は75:25くらいで、私立高校が非常に多いです。

高等専門学校(高専)

高等専門学校(高専)は、工業や情報、電気、機械など、主に理工系分野の専門技術を学ぶ学校です。

一般的な高校とは異なり、中学校卒業後に入学し、5年間かけて専門教育を受けます。

専門的な知識や技術を早い段階から学べるので、理系分野に興味のある生徒に人気があります。

卒業後の就職率は極めて高く(ほぼ100%)、企業からの求人が非常に強いことも大きな特徴です。

高等専門学校は、「国立」が全体の約9割を占めています。

高校進学以外の進路について

中学校卒業後の進路は、高校へ進学することだけではありません。

高校への進学以外には、次のような進路があります。

  • 高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の取得を目指す
  • 就職する
  • 職業訓練や専門的な学びを選択する

ただし、中学校卒業後にすぐ就職できるような求人は、ごく限られています。

また、高卒認定は「高校卒業資格」ではなく、高校卒業と同等の学力があることを認定する制度です。

そのため、多くの中学生がまず高校への進学を中心に進路を考えるようになっています。

全日制高校の入試について

全日制高校は、最も多くの中学生が進学を希望する進路の一つです。

月曜日から金曜日までの昼間に授業を受ける5日制や、土曜日も授業がある6日制があります。

全日制高校には、公立高校と私立高校の2種類があります。

なお、公立高校も私立高校も、入試の制度は地域や学校によって異なります。

ここでは大まかな仕組みを整理し、詳しい内容は中学校の進路説明や高校の募集要項などで確認するようにしましょう。

公立高校の入試

公立高校は都道府県や市町村が運営する高校です。

各自治体からの補助があるので、学費が比較的安ことは大きな特徴です。

入試制度は各都道府県によって異なりますが、一般的には次のような受験方法があります。

  • 一般入試
  • 推薦入試
  • 特色選抜

一般入試は学力検査を中心に合否を判定する受験方式です。

一方で、推薦入試や特色選抜では、内申点や面接、作文などが重視されることがあります。

ただし制度や内容、名称などは都道府県によって異なるので、詳しくは各自治体や高校、または中学校の進路説明などで確認することが大切です。

私立高校の入試

私立高校は学校法人が運営する高校です。

国からの補助に限りがあるので学費は高いですが、学校ごとに特色があるのが特徴です。

また、独自の教育方針やコースを設けている学校も多いです。

私立高校では、主に次のような受験方法があります。

  • 推薦入試
  • 一般入試
  • 単願(専願)
  • 併願

推薦入試は中学校長の推薦などを条件に受験する方式です。

また、私立高校では「単願(専願)」と「併願」という考え方があります。

単願は、その高校を第一志望として受験する方法です。

一方の併願は、公立高校を第一志望としながら私立高校も受験する方法を指します。

受験の条件や制度は、各私立学校によって異なるので、学校説明会や募集要項でしっかり確認することが重要です。

定時制高校の入試について

定時制高校は、主に夕方から夜間に授業を行う高校です。

少人数で学べる学校も多く、一人ひとりに合わせた支援を受けやすいことが特徴です。

定時制高校には公立高校と私立高校がありますが、その多くは公立高校です。

ここでは、それぞれの受験方法を整理します。

公立の定時制高校の入試

定時制高校の多くは公立高校です。

都道府県や市町村が運営していて、全日制高校と同様に、学費が比較的安いことが特徴の一つです。

受験方法は自治体によって異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 学力検査
  • 面接
  • 調査書(内申書)
  • 作文

ただし、全日制高校と比べると学力検査の配点が低かったり、面接や作文を重視したりする学校もあります。

また、定員に余裕がある場合には、追加募集や二次募集が行われることもあります。

具体的な選考方法は学校や自治体によって異なるので、募集要項や中学校の進路指導で確認することが大切です。

私立の定時制高校の入試

私立の定時制高校は、公立に比べると数が少なく、地域も限られます。

しかし、公立の定時制高校に近い学習スタイルを採用している学校もあります。

受験方法は学校ごとに異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 書類審査
  • 面接
  • 作文
  • 学力検査

私立の定時制高校の場合は、学校独自の選考基準を設けていることもあります。

また、推薦制度を利用できる場合もあります。

そのため、受験を検討する際は、学校説明会や募集要項で選考方法を確認することが重要です。

なお、私立の定時制高校は学校数が限られているので、地域によっては選択肢がない場合もあります。

通信制高校の入試

通信制高校は、自宅学習を中心に高校卒業資格の取得を目指す高等学校です。

全日制高校のように毎日登校する必要はなく、レポート提出やスクーリング(登校日)、試験などを通して単位を取得することが大きな特徴です。

通信制高校には公立と私立がありますが、現在は私立の通信制高校が圧倒的に多くなっています。

ここでは、それぞれの受験方法を整理します。

公立の通信制高校の入試

公立の通信制高校は数が非常に少なく、都道府県ごとに設置校が限られています。

公立高校という位置づけなので、学費が安いことが大きな特徴です。

受験方法は学校によって異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 書類審査
  • 面接
  • 作文

全日制高校のような学力検査を実施しない学校が多くあります。

そのため、学習意欲や高校生活への意欲などを確認する選考が中心になることが多いです。

募集定員を超えない場合は、比較的入学しやすい傾向があります。

ただし、地域によって制度や募集内容などが異なるので、詳しくは各学校の募集要項を確認することが重要です。

私立の通信制高校の入試

現在の通信制高校の多くは私立高校です。

全国から入学できる学校も多く、学習スタイルやサポート内容も学校によって大きく異なることが全般的な特徴です。

受験方法は学校ごとに異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 書類審査
  • 面接
  • 作文

多くの学校では学力試験を実施していません。

そのため、高校生活に対する意欲や本人の考えなどを確認する選考が中心になる場合が多いです。

また、私立の通信制高校にはさまざまな「コース」が設置されています。

  • 進学コース
  • 大学受験コース
  • IT・プログラミングコース
  • 美容・芸術コース
  • オンライン学習中心のコース

このように学校ごとの特色が非常に大きいので、学校説明会や個別相談へ参加して比較と確認することが大切です。

高等専門学校(高専)の入試について

高等専門学校(高専)は、中学校卒業後に入学し、専門的な技術や知識を学ぶ学校です。

一般的な高校は3年間ですが、高専は5年間の一貫教育を行うことが特徴です。

工業や機械、電気、情報、建築などの理科系分野を中心に学び、実践的な技術者の育成を目的としています。

卒業後は就職だけでなく、大学への編入学や専攻科への進学を選ぶこともできます。

高等専門学校には、国立・公立・私立の3種類がありますが、その多くは「国立」です。

ここでは、それぞれの特徴と受験方法を整理します。

国立の高等専門学校の入試

現在の高等専門学校の大部分は、国が運営する国立で、全国各地に設置されています。

受験方法は学校によって多少異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 学力検査
  • 調査書(内申書)
  • 推薦選抜

推薦選抜では、内申点や面接などが重視されることがあります。

また、一般選抜では数学や理科を重視する学校も多く、理系科目が得意な生徒に向いています。

国立の高等専門学校は人気が高く、地域によっては高い競争率になることもあります。

公立の高等専門学校

公立の高等専門学校は数が少なく、一部の自治体にのみ設置されています。

基本的な教育内容や卒業後の進路は、国立の高等専門学校と大きく変わりません。

受験方法は一般的には次のような内容です。

  • 学力検査
  • 調査書(内申書)
  • 推薦選抜

選考方法の詳細は学校ごとに異なるので、募集要項を確認することが大切です。

私立の高等専門学校の入試

私立の高等専門学校は全国でもごく少数で、限られた地域にしかありません。

国立や公立と同様に、専門技術者の育成を目的とした教育を行っています。

受験方法は学校によって異なりますが、一般的には次のような選考が行われます。

  • 学力検査
  • 推薦選抜
  • 面接

私立学校独自の入試制度や推薦制度を設けている場合もあります。

そのため、受験を考える場合は学校説明会や募集要項で確認することが重要です。

高等専門学校(高専)に関しては、別記事「高等専門学校(高専)とは?特徴や進学・就職をわかりやすく解説」で詳しく整理と解説をしていますので、あわせてご覧ください。

高校受験の主な受験方法

高校受験にはさまざまな受験方法があります。

名称や制度は都道府県や学校によって異なりますが、大まかに整理すると以下のようになります。

【高校受験の主な受験方法】

受験方法 概要
一般受験 学力検査を中心に合否を判定する受験方法です。公立高校・私立高校ともに実施されていて、多くの受験生が利用します。内申点も評価対象になりますが、学力試験の結果が重視されることが一般的です。
推薦入試 中学校長の推薦を受けて受験する方法です。内申点や面接、作文などが重視されることが多く、学力試験を実施しない場合もあります。主に公立高校や私立高校で実施されています。
特色選抜 学力だけでなく、生徒の個性や意欲、活動実績などを評価する受験方法です。面接や作文、実技試験などが行われる場合があります。制度や名称は都道府県によって異なります。
単願(専願) 私立高校を第一志望として受験する方法です。合格した場合は原則として入学することが条件になります。その代わり、学校によっては優遇制度が設けられていることがあります。
併願 公立高校を第一志望としながら、私立高校も受験する方法です。公立高校が不合格だった場合の進学先を確保できるので、多くの受験生が利用しています。

受験の方法を簡単に整理すると、以上のようになりますが、受験制度は都道府県や学校によって異なります。

そのため、実際に受験を検討する際は、中学校の進路説明や高校の募集要項などで最新の情報を確認することが大切です。

中学生の進路・高校受験でよくある質問(FAQ)

ここまで、中学生の主な進学先や高校受験の仕組みについて解説してきました。

高校受験の制度は地域や学校によって異なり、また数年で内容や条件などが大きく変わる場合もあります。

ここでは、中学生の進路選択や高校受験について、お父さんやお母さんが疑問に思うことをまとめました。

この記事で紹介した内容の補足として、進路選択の参考にしてください。

Q. 中学生はいつ頃から進路の選択肢を考え始めればよいですか?

A.進路について考え始めるのは、中学2年生の頃からがよいと思います。

ただし、この時期に志望校を決める必要はありません。

はじめは、全日制高校・定時制高校・通信制高校・高専など、どのような進路の選択肢があるのかを知ることが大切です。

多くの中学校で進路ガイダンスや進路説明が行われます。そのため、最初から慌ててお父さんやお母さんが情報を集める必要はありません。

学校説明会やオープンスクールへ参加しながら、少しずつ進路のイメージを持てるようになれば十分です。

進路選択の具体的なスケジュールについては、別記事「中学生の進路はいつ決めるべき?後悔しない進路選択の流れを時期別に解説」で詳しく解説しています。

Q. 公立高校と私立高校はどちらを選べばよいですか?

A.どちらが良いかは、子どもの希望や家庭の状況などによって異なります。

公立高校は学費が比較的安く、経済的な負担は抑えられます。一方で、私立高校は学校ごとの特色が強く、独自の教育プログラムやサポート体制を整えている学校もあります。

また、部活動や進学実績、通学時間、校風なども学校によって大きく異なります。

そのため、子どもに合った環境かどうかを重視することが大切です。

学校説明会やオープンスクールに参加して、実際の学校の雰囲気を確認してみることが大切です。

進路を選ぶ際に重要なことは、学校の名前や偏差値ではなく、本人が「この学校で3年間頑張りたい」という気持ちがあるかどうかです。

Q. 推薦入試と特色選抜の違いは何ですか?

A.どちらも学力試験だけではなく、生徒の個性や意欲を評価する受験方法ですが、制度の目的や選考方法には違いがあります。

推薦入試は、中学校長の推薦を受けて受験する方式です。

内申点や出席状況、学校生活での取り組みなどが重視されることが多く、面接や作文が実施される場合もあります。

特色選抜は、学校ごとに求める生徒像に合わせて選考する制度です。

部活動の実績や特定の分野への意欲、学校の教育方針との適性などが評価されることがあります。

ただし、「推薦入試」と「特色選抜」の名称や制度は都道府県によって異なります。

地域によっては推薦入試が廃止されていたり、特色選抜が一般入試と組み合わされていたりする場合もあります。

そのため、受験を考える際は、インターネットの一般的な情報だけで判断するのではなく、各中学校の進路説明や各高校の募集要項で確認することが大切です。

Q. 通信制高校や定時制高校でも大学進学はできますか?

A.はい、通信制高校や定時制高校から大学へ進学することは十分に可能です。

実際に、毎年多くの生徒が通信制高校や定時制高校から大学へ進学しています。

高校卒業資格は全日制と全く同じ扱いのため、受験で不利になることはありません。

近年は大学進学をサポートする通信制高校も増えており、大学進学コースや受験対策講座を設けている学校もあります。

また、定時制高校でも進学指導を行っている学校は少なくありません。

ただし、学校によって進学支援の内容には大きな違いがあります。

大学進学を目指している場合は、進学実績や学習サポートの内容を事前に確認しておくことが大切です。

Q. 高等専門学校はどのような生徒に向いていますか?

A.高等専門学校(高専)は、工学や情報、機械、電気、建築などの専門分野に興味がある生徒に向いています。

一般的な高校とは異なり、中学校卒業後から専門的な学習を始めるため、「将来はものづくりに関わりたい」「理系分野を深く学びたい」という生徒には魅力的な進路です。

そして、高専は5年間の一貫教育を行うため、3年間の一般の高校生活よりも長いことが特徴です。

そのため、辛抱強く5年間、専門分野の勉強に耐えられる子どもが向いています。

ただし、高校卒業後に大学へ進学する場合は、合計で最短7年間の学生生活になるので、高専の5年間の方が短い、という考え方もできます。

また、高専の就職率は極めて高いため、一般企業に確実に就職して働きたい、と考えている子どもにも向いていると思います。

まずは高専の学校説明会や体験入学などに参加し、学習内容や学校の雰囲気を実際に確認してみることをおすすめします。

Q. 不登校の場合はどのような進路がありますか?

A.不登校であっても、進路の選択肢は通常の生徒とほとんど変わりません。

全日制高校、定時制高校、通信制高校、高専など、中学校卒業後のさまざまな進学先を選ぶことができます。

「不登校だと高校へ進学できないのではないか」と心配するお父さんやお母さんもいますが、そのようなことはありません。

高校入試では調査書(内申書)が提出されるため、欠席日数が評価の対象になる場合があります。

しかし、多くの高校では学力検査や面接なども含めて総合的に判断されます。

特に一般入試では、欠席日数よりも試験の点数が重視されることが少なくありません。

実際に、不登校を経験した生徒が全日制高校へ進学するケースが数多くあります。

「不登校だから進学先がなくなる」と考える必要はまったくありません。

本人の希望や学習状況に合わせて、自分に合った進学先を選んでいきましょう。

なお、不登校の中学生向けの進路については、別記事「不登校の中学生の進路はどうなる?元高校教師が高校進学とその後の選択肢を解説」でも詳しく解説しています。

Q. 子どもと親で希望する進路が違う場合はどうすればよいですか?

A.まずは、お互いの考えをしっかりと話し合うことが大切です。

最初からどちらかの考えを否定するのではなく、「なぜその進路を希望しているのか」をお互いに確認してみましょう。

また、学校説明会やオープンスクールへ一緒に参加すると、共通の情報をもとに話し合いやすくなります。

ただし、最終的に高校へ通うのは子ども本人です。

十分に話し合ったうえで本人の意思が固いのであれば、最後はお父さんやお母さんが一歩引き、子どもの決断を尊重することが大切です。

進路を選ぶ際、お父さんやお母さんの役割は、進路を決めることではありません。

子どもが自分で考え、自分で決断できるように支える「サポーター」として関わることを意識しましょう。


ここで紹介したFAQは、中学生の進路選択や高校受験についてまとめたものです。

ただし、進路を選択することは、子どもの学力や性格、将来の希望、地域の入試制度などによって状況が大きく異なります。

そのため、このFAQだけですべての疑問や不安を解決できるわけではありません。

進路について悩んだ場合は、担任の先生や進路担当の先生などに相談することが大切です。

このFAQの内容を参考にしつつ、子どもに合った進路を考えてみてください。

まとめ|進路選択で大切なのは「自分に合った進路」を見つけること

この記事では、中学生の主な進学先や高校受験の仕組みについて解説しました。

中学校卒業後にはさまざまな進学先となる選択肢があり、また、受験方法についても、複数の入試制度があります。

最終的な志望校を決める前に、大まかな進学先について知ることが大切です。

中学卒業後の進路を、すでに決めている場合であっても、もう一度全体像を見ることで、新たな発見があるかもしれません。

また、お父さんやお母さんは情報収集や相談相手として支えながら、最終的には子どもの意思を尊重する姿勢が持つことが大切です。

中学3年生はまだまだ子どもであることに違いありませんが、お父さんやお母さんが思っているほど、子どもではありません。

大人と同じようなしっかりとした考え方を持った子どもも沢山いるので、子どものプライドを傷つけないようにしてほしいと思います。

各中学校では進路ガイダンスや詳しい進路説明が行われているので、まずは学校から提供される情報を参考にしましょう。

そして、高校の学校説明会やオープンスクールへ参加しながら、親子でじっくり話し合い、子どもにふさわしい進路を探してみてください。

なお、高校の受験方法に関しては、別記事「中学生の進路について|高校の受験方法・選抜方法をわかりやすく解説」で詳しく整理していますので、参考にしてください。


この記事を書いた人

サイト運営者:元赤点教師
元高校教師(教員歴15年)。進路指導部や各学年の担任として多くの生徒や保護者の相談に関わってきました。子どもの頃は勉強が苦手で赤点ばかりの生徒でしたが、その経験から「勉強が苦手な子の気持ち」がよく分かります。現在は、勉強や学校生活に悩む子どもを持つ保護者の方へ向けて、教育情報を分かりやすく発信しています。また、発達特性(ADHD)や勉強が苦手な子の学習方法について、現場経験をもとに解説しています。私についてはプロフィールで簡単な生い立ちを書いています。